アメリカ建国150年の歴史を表す四人の大統領の顔
ラシュモア山国立記念公園は、サウスダコタ州キーストーンに所在し、アメリカ合衆国の成立、発展、開発を記念する記念建造物である。同公園の面積は5.17km2である。1925年3月3日に国定記念建造物に指定された。
政府から委託されたガットスン・ボーグラムは400人の作業員とともに、標高1745メートルのラシュモア山の白い花崗岩の露頭に、1927年から1941年10月31日まで14年間をかけて、60フィート(18m)にも及ぶ巨大な胸像を彫った。彫られているのは、アメリカ合衆国建国から150年の歴史を表す四人の大統領(ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルトとエイブラハム・リンカーン)である。ラシュモア山の岩盤は非常に硬質で、彫刻作業は困難を極め、ダイナマイトで砕きながらの作業となった。硬質な岩盤が選ばれた理由は、アメリカの象徴ともいえるこのモニュメントが長期にわたって風化しないようにという配慮からである。
ここ10年間で広範な再開発事業がおこなわれ、新ビジターセンターおよび博物館、プレジデンタル・トレイル(彫刻を至近距離で見学できる遊歩道)などが整備された。