沼地を意味する世界最大級の熱帯性湿地!
パンタナールは南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する、世界最大級の熱帯性湿地である。
パンタナールの名前の由来は、ポルトガル語の「pântano」(日本語では、沼地を意味する)である。水文学、地質学、生態学の側面においてパンタナールは特異な性質を持つ。
大部分がブラジルのマットグロッソ州とマットグロッソ・ド・スル州に所属し、一部がボリビアとパラグアイにまたがる。総面積195,000平方キロメートルであり、そのうち1,878平方キロメートルが2000年に「パンタナール自然保護地域」としてユネスコの世界遺産に登録された。また、ラムサール条約の登録地でもある。雨季の間、パンタナールの80%以上が水没し地球上で最も水量が多い平原と化す。
パンタナールは、巨大で緩やかな傾斜がついた平原である。傾斜が緩やかなことにより、高原地帯から流れてくるパラグアイ川とその支流の水を急速に失うことなく、ゆっくりと平原から流れ出す。