頂上付近のキボ峰は、赤道直下にもかかわらず万年雪に覆われている
キリマンジャロ国立公園は、キリマンジャロ山域の国立公園。
キリマンジャロは、標高5,895mでアフリカ最高峰。また南米のコトパクシ山に並ぶ標高を持つ世界最高峰級の火山でもある。
キリマンジャロの頂上には、氷河が形成されている。この氷河から供給される水で出来た高山湿地帯を始め、標高別に、砂漠、高山湿地帯、高地草原、草原、熱帯雨林と広がっている。
キリマンジャロ山とその周囲の森林は、ドイツ植民地時代の20世紀初頭から保護対象となっていた。1921年に、法的な保護対象となり、タンザニア独立後の1973年、山域の一部75,575haが国立公園として指定された。1987年に世界遺産に登録され、自然保護が活発的に行われている。
一方、キリマンジャロ周囲の乾燥化に伴い、山頂の氷河の縮小が懸念されている。