インドネシア最大級のヒンドゥー教遺跡!
プランバナン寺院遺跡群は、9世紀に建造されたヒンドゥー寺院群である。 8世紀から9世紀、ジャワ島中部には二つの王朝があった。ヒンドゥー教国の古マタラム王朝と、仏教国のシャイレーンドラ王朝である。両国は同時期に存在し、前者はプランバナン寺院遺跡群、後者はボロブドゥル寺院遺跡群というジャワ建築・美術の最高傑作を生み出した。 9世紀、その古マタラム王朝によって作られたプランバナン寺院群は、極めて広大なエリアに数多くの寺院が点在する遺跡群だ。そのうち、ロロ・ジョングラン寺院をはじめとしたプランバナン寺院史跡公園内の 5つの寺院が世界遺産として登録されている。
プランバナン寺院遺跡群として世界遺産に登録されているのはプランバナン寺院史跡公園内の遺跡だけであるが、プランバナンにはそれ以外にも数多くの遺跡が残されている。レリーフが美しいプラオサン寺院、重層の屋根を持つサリ寺院、仏教とヒンドゥー教の融合を示す仏教風ヒンドゥー寺院カラサン寺院、 1961年に発掘されたサンピ・サリ寺院、宮殿の跡などが残るボコ丘などが、プランバナンの広いエリアに渡り点在している。